They way to do is tomeは「一番いい方法は自分があるがままである」と私は訳したい。これは、2500年前の中国の老子の言葉であるが、カール・ロジャースの本質を最もよく表した言葉として1957年オハイオ州の大学で発表したものである。中国では「無為(作為がなく自然なこと)を為さば治らざるなし」とか「道は自然に治る」等、尭舜等古代の明徳の聖天使の政道を謳ったものである。 ロジャースは人間が自由に動ける時の、人間有機体の表す真実性への彼の確信は、充実した生活の実存的性質を最もよく主張する現代哲学者の主題でもある。 私は、1965年10月13日ロスアンゼルスのホテルにロジャース博士を迎え、携えてきた色紙にこの日の感銘を御執筆いただいた。 飯塚 銀次※飯塚銀次東京文理科大学卒。東京農大教授、名誉教授を歴任、昭和63年逝去。昭和48年〜59年、当スクール理論講座講師として指導をいただいた。
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