91私たちはこれまで、心理・教育・医療・福祉・産業の現場で成果を上げてきました。心理的、社会的な問題の深さをどうにかしなければ、という使命感からです。そしてこれからも、今を生きる人たちのために、活動を続けてまいります。●「遊びは創造の父、癒しの母」私たちは“遊びごころ”を大切に活動していきます。 C.R.Rogersのカウンセリング理論が日本の教育、心理の世界に紹介された後、受容、共感、傾聴、カウンセリングマインなどの言葉が日本人の心性にフィットしたのでしょうか、その態度や定義を吟味しないまま、用いる人に都合のよい解釈で、「カウンセリング」という言葉が普及してきたようです。その結果、相手の話を聞く、という側面だけが強調され、誰にでもできる行為と誤解されてしまいました。大学など教育の場でも、専門的なカウンセリングへの言及が少なく、Rodgersのカウンセリング理論を十分に検討し、研究することなく、近年まで来たようです。 一方、世の中では、化粧品業界の顧客サービスやスポーツクラブでの無料相談など、ありとあらゆる場面でカウンセリングという言葉が濫用され、商品価値をアップグレードするためのツールのひとつとして、まるでセールストークのための用語のように多用されています。 このようにカウンセリングという言葉が一般的になればなるほど、表面的・部分的な理解、誤解や偏見などによって、心理臨床領域におけるカウンセリングの真の意味や意義、働きが見えなくなり、その効果も疑問視されてきたのです。 カウンセリングという言葉は英語のCounseling、相談という意味を持つ語の音訳です。その語を相談と国語訳せず、片仮名で「カウンセリング」と表記するのは、ある事柄のために話し合う(相談の語義)以上の構造と内容をもつ概念で専門的な訓練の上に成り立つ営みだからです。運営理事:古郷俊朗 高杉葉子 手打寛規 野村毅 箕口雅博 藤井由利2000年に東京カウンセリング・スクールをNPO法人化、NPO法人カウンセリング教育サポートセンターを発足したのは、●私たちは人と人とのつながりを大切にして活動していきます。●私たちは自分に正直に、率直に、素直に活動していきます。理事:諸富祥彦 稲富正二 頼住孝子監事:清田和男 鈴森剛志役員代表理事:笈田育子カウンセリングについて使命感理念組織概要
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