CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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76子育て家庭応援ボランティア養成講座(2001年)れ、『アンドレ・オー博士が語るカウンセリングを学ぶ人たちのための世界でいちばん暖かい贈りもの』(発行NPO CESC)と題して1冊の本にまとめられた。翻訳は武田光世(OB)、編集は羽山孝子(OB)、監修は繁田千恵が担当した。2001(平成13)年、 CESC認定カウンセラー制度ができる。またNPO法人は様々な非営利活動を展開して自ら運営資金を得なければならないため、東京都社会福祉・医療事業団(子育て支援基金)の助成を得て「子育て家庭応援事業」を1年間展開する。主な内容は「子育て家庭応援ボランティア育成講座」、電話相談の 「お母さんの心のサポートライン」「オヤジの井戸端会議」。2000(平成12)年には西鉄バス乗っ取り事件など17歳の少年犯罪が続発し、「キレる17歳」という言葉も出た。また、翌2001(平成13)年には大阪教育大学付属池田小学校に刃物を持った男が乱入、児童8人を殺害する事件が起きる。同年は家族や恋人からの暴力防止、被害者の保護を目的にしたDV(ドメスチック・バイオレンス)防止法も施行された。こうした犯罪や社会状況にあって、1995(平成7)年に始まったスクールカウンセラー制度も、不登校や非行、いじめ、学級崩壊などの問題に対応することが求められていった。専門学校の相談室業務では学校法人東京コミュニケーションアート専門学校、他2校の学生相談室開設・運営に協力(~2006年)。辻堂心とからだのクリニックのフォーカシング・グループを受託。翌2003(平成15)年からは専門学校の授業展開にも協力。東京コミュニケーションアート専門学校など3校に「コミュニケーション・スキルアップ」授業を提供した(~2006年)。2003(平成15)年のCESC総会イベントでは、映画『home』を上映。長年引きこもり続ける兄に翻弄される家族のドキュメンタリーで、その弟がカメラを回した作品。第1回世界学生映画祭大賞受賞作である。当時、引きこもりは若者の問題と言われ、不登校の問題と同一視されていた社会一般に対して、正しい認識を求め問題提起したもの。専門学校や地方自治体への協力事業2002(平成14)年、 TCS本科に昼クラスを開設。また、NPO法人としての運営資金獲得も目的とした専門学校の学生相談室運営への協力のほか、地方自治体の相談に協力するといった事業展開も積極的に行った。2002(平成14)~2011(平成23)年養成・資格認定・活動システム体制充実し講座数増加

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