5さがあったかと今振りかえっています。 でも、時代をとらえる感覚はあったようです。1998年頃から巷では、こころの問題は「カウンセリング」が解決すると思われ、カウンセリングブームのようになりました。TCSも受講者が増加したので、諸刃のBEGは安全が確保できないと判断。1999年、カリキュラムを改定してカウンセリング心理学理論を体系的に学べる基礎科を新設しました。その前年、1998年から日本カウンセリング学会研修会東京大会を5年連続で主催したことも相まって、NPO CESCの信頼度が高まり、活気あふれる時代となりました。 しかし、その活気も2006年頃から陰りが見え始めました。臨床心理士資格が浸透したことが大きかったと思います。その後紆余曲折あり、2016年には、財政状況悪化が顕著になり、組織の閉鎖が議論されましたが、「続けて」の想いのあった理事と有志が決起し、新たな役員体制で再スタートすることとなりました。 事務現場から10年間離れていた私は、代表を担うことにかなり迷いました。決断の決め手はCESCが受託している地方自治体の相談業務の相談員。その方々は、雪の日も大嵐でも休むことなく現場を守ってくれています。そんな皆さんに「もう終わりにします」と言うのは忍びない。また、自治体からお仕事を頂いていることもCESCの実績です。「もったいない」との想いもありました。地方自治体の相談業務は、ある意味セーフティネットで、CESCの社会貢献の一つです。このような想いがあり引き受ける決断をしたのです。 そして、2022年で6年の時が流れました。あっと言う間でした。2020年に始まったコロナ禍のもとでの3年間、何とかしのいできましたが、ONLINE化の急激な波は研修講座のあり方とニーズを変えました。2023年2月23日から新事務所で心機一転、時代のニーズにあった、しかし、独自の活動を顔の見える人数で進めていきたいと心新たにしています。特に社会貢献活動に力を投じたいと思っています。 60年の長い時を続けてこられたのは多くの皆様のお力添えと想います。受講して下さった皆様、講師の先生方、こころより感謝申し上げます。また、想い起こすと、理事・カウンセラーの頼住孝子さん、早川千恵子さんにはとても助けられました。ありがとうございました。2018年から8年間理事長を担ってくださった末松渉さん、その時の事務局長鈴木ゆかりさん、お二人の仕事は大変だったと想います。そして、事務局の羽山孝子さん、長侶宣子さん、加藤寿恵子さん、石川由美子さん、蓮沼友子さん、野中順子さん、本当にありがとうございました。 そして、2016年から新事務局員として仕事をして下さった古郷由利子さん、藤谷純子さん、鏑木香織さん、混とんとした中での事務局でした。心よりありがとうございました。現在事務を担ってくれている角山知子さん、羽鳥りつ子さんお二人の働きは心強く有難く思っています。皆様に感謝しつつ、筆をおきたいと想います。
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