CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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40相談員 CESC創立60周年おめでとうございます。 私とCESCの出会いは、35年前東京カウンセリング時代に遡ります。偶然手にした書物に載っていた青山の住所を訪ねたところから始まりました。参加したのは昼間のエンカウンターグループ、頼住先生、故・繁田先生がファシリテーターでした。 それ以来、初めての体験にすっかり魅了された私は有意義な勉強を続けさせて頂き、将来スクールカウンセラーという制度が整うらしいから、それになれるといいな、と夢を持ち始めていました。しかし、その間に結婚、出産、転勤などもあり、ついに勉強を断念。心の片隅に思いを残したまま20年が過ぎました。 そして、思いがけない人生の転機がきました。病気による夫の他界でした。喪失感と虚無感とでどうしていったら良いのかと困った末に、また東京カウンセリングの門をたたきました。そこにはなんと懐かしい先生方のお顔が同じように並んでいて、一瞬時間が戻ってしまったような錯覚に陥りました。再び学び始めた私は、今駆け出しの心理師として毎日を送っています。 人として生きていくうえで、大事なことを教えてくださった沢山の先生方に心より感謝して、これからもCESCとともに学んでいく所存です。相談員 CESC創立60周年を迎えるにあたり、私の人生後半から始まったCESCとの関わり(ご縁)に想いを馳せてみました。私は海外から10数年ぶりに帰国した時、母国の文化の変わりように順応出来るかまた、友を作れるか等々心もとなさを感じ模索していました。人との出会いを求めていた私は、CESCの生徒募集に出会い即、入学しました。 1年時のクラス担任が故・井上澄子先生でした。Focusingが専門ということを知り、毎年夏の合宿に参加し続けました。以来focusingに魅せられて、focusing協会の認定も取得、Focusingクラスを担当したこともありました。 日本で開催されたfocusing国際大会時の記憶が強く残っています。事例発表後、ドイツの精神科ドクターからの質問に答えると、通訳さんの説明が良かったのか納得して下さり、ホッとした感覚が未だに心に残っています。 CESCがNPOに移行すると同時に「お母さんの心のサポートライン」に立ち上げから関わり、その活動に10年間参加しました。 現在はCESCの事業、地方自治体の「悩みごと相談」を担当。16年間携わっています。 振り返ってみれば、人生後半、生きる道を模索していた私が自然とCESCに導かれて今日に至っている感じなのです。CESCとともにCESCとの出会いから今日まで

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