CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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39相談員CESC創立60周年記念に寄せて CESC60周年おめでとうございます。 創立から60年。1962年に創立ということは、日本のカウンセリング及びカウンセリング心理学が1960年代に米国から輸入されたということですから輸入=創立ということになるのでしょうか。又、日本カウンセリング学会の創立が1967年ですから、それよりも5年、早かったわけです。CESCの前身東京カウンセリング研究会は時代のニーズをいち早く捉え、先頭に立って行動されたことが窺えます。 さて、2020年4月7日、コロナウイルス蔓延のため緊急事態宣言が発令。それまでの日本の社会活動が止まりました。楽しかった学会研修もなくなりました。そのような時、友人を通してCESCのことを知りました。 初めての参加は、その年の9月13日から翌年1月17日まで全5回の「PCA&EA」のオンラインクラスでした。特に諸富祥彦先生の傾聴の仕方は圧巻でした。先生は、ご自身のお身体をクライエントの前に差し出し全身で聴かれていらっしゃいました。ほんものの傾聴とは……奥の深さを知りました。 今、CESCは新しく羽ばたかれました。今年度のプログラムからは、笈田育子先生始めプログラム作成に関わられた諸先生方の情熱が熱気となって伝わってきます。 CESCの益々のご発展をお祈り申し上げます。相談員 CESCに入ってまもなく50周年があったのを思い出します。その頃、子供のことで悩んでおり、精神科医にもカウンセラーにも不信感を持っていました。薬や入院ではなく、何かないだろうかと見つけたのがCESCでした。 勉強を始めて、人は対応によって変わることがわかりました。傾聴や精神分析、認知行動療法など講座を受講して学びました。特にフォーカシングとの出会いが自分を変えてくれたと思います。ロジャーズからジェンドリンに繋がる心理学は、生きづらさの光になると感じています。 悩みごとで相談に来られる方、そしてCESCにも少しでもお役にたてることがあれば嬉しく思います。これまでCESCで出会った先生方には心より感謝の気持ちでいっぱいです。 またCESCを運営してくださってる笈田様、スタッフの皆様にも心より感謝申し上げます。 時代に対応した新しいCESCの活躍を願っております。時代の先頭に立ったCESC

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