38相談員相談員 私が初めてスクールを訪ねたのは、まだ表参道駅近くのちょっと古いビルの9階で東京カウンセリングスクールとして運営されていた頃でした。スクールの部屋に入ると何か独特な空気感に包まれ、心が落ち着きました。そこには頼住先生が今と全く変わらない姿でいらして、先生と対面で座ると「それであなたはどうしてカウンセリングを勉強したいと思ったの?」と穏やかな声で語りかけてくださったことを今でも鮮明に覚えています。 以来、一時お休みした期間もありましたが今日まで細く長く続いております。 CESCの良さは懐の深さです。事情によりお休みすることがありましたが、「戻りたい」「もう一度勉強したい」と伝えると快く受け入れてくださり、「こういうことにチャレンジしてみたい」と相談すると背中を押してくださいました。 そしてもう一つは仲間・先輩方の存在。常に研鑽を積み、次の目標に向かって歩んでおられます。それを間近で感じつつこういう大きな器の中で育てていただいたからこそ、私もここまで勉強を続けて来られたのだと思います。CESCに出会えたことに心から感謝しております。 CESC創立60周年 おめでとうございます。 私は、2004年にCESCの前身である東京カウンセリングスクール基礎科に入学して以来、心理学の基礎理論や多様なカウンセリング理論等々を学ばせて頂けたと同時に、多くの先生方やクラスメート、先輩方との貴重な出会いも得られました。 又、CESCでの「お母さんの心のサポートライン」のボランティア活動を通して、電話相談という形態の相談方法を体験させて頂けたことは、私にとってとても大きな意味のある体験でした。その体験を通して、対面とは違う耳からの声と言葉のみの情報で対話する難しさと奥深さを感じました。そして、私の中に電話相談員になりたいという思いが芽生えました。 その時の体験と芽生えた思いがあったことが、自治体受託事業の電話相談に携わる現在の自分へと繋がっていると思います。その初心を忘れることなく、気力と体力が続く限りこれからも電話相談員を続けていきたいと思っています。 私にとって、CESCは常に学びとの出会い、人との出会い、活動との出会いの場でした。そんなCESCの活動が、今後も発展し、永く続くことを願っています。創立60周年に寄せてCESCでの出会い
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