CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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35NPO法人カウンセリング教育サポートセンター前理事 植木 久美NPO法人カウンセリング教育サポートセンター前理事 片岡 彩 お知らせをいただき、すぐに10年前の「50周年記念誌」を手元に取り出しページをめくってしまいました。懐かしい先生方、事務局スタッフの皆さん、共に学んだスクール生達、自治体相談室でアシスタントとして相談員の私を支えて下さった方々……そして講師をさせて頂いた時期にお会いした受講生の皆さんから気づかされ、学ばせていただいた事は今も心に深く残っています。 「心理学の勉強がしたい」という思いを長年抱えていた私は、1996年CESCの扉を恐る恐る叩きました。それからあっという間に20数年、色々な形でCESCと関わらせていただき、私にとって大切な“居場所”のひとつとなりました。1年目のクラス修了時、繁田先生の「人生に遅いということはないのよ。やりたいと思った時がスタート!」に勇気をもらい、ゆっくり学びの道を歩いて来ました。 CESCは本格的なカウンセリング学習ができる貴重な場所だと思います。ここ数年のカウンセリング学習に関する環境の変化にコロナ禍が加わり、運営に携わっておられる理事の皆様のご苦労と努力にはただただ感謝のひとことです。この様な逆境の時こそ、新たな存在感を放たれることを心よりお祈りしております。 CESC60周年おめでとうございます。 私自身のCESCとのご縁はTCSからではなく、通っていた大学の学生相談室で高瀬義幸先生のカウンセリングを受けていたことがきっかけでした。 卒業後、ひょんなことから病院でカウンセラーとして勤務することが決まり、急遽SVを受けることについて高瀬先生に相談したところ、その一つとして高瀬研究室を紹介されました。あの時、いくつか紹介されたのですが、何となく高瀬研究室の雰囲気に魅力を感じ、「そこ行きます」と結構即答したのを今でも覚えています。 どこでも物怖じせず輪に入るタイプの私ですが、初日はそれなりに緊張していました。ですが、皆さんが思っていることを忖度せずに言い合えている雰囲気に安心感と心地よさを感じ、すっかりCESCに居座るようになってしまいました。こうした風土は、高瀬先生を始め、CESCにかかわってきた人たちが真の意味で“人を大切にする”ことを当初から受け継いできたからなのではないかと感じています。 表参道時代に比べて人は減ってしまっていますが、こうした想いは人から人へ受け継がれていくことと思っています。この先も、CESCがそうした場であり続けることを願っています。 改めて、60周年おめでとうございます。CESCと一緒に歩んだカウンセリングの学びCESC創立60周年に寄せて

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