CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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24麗澤大学 学生相談室専任カウンセラー吉原 啓  創立60周年を迎えられ心よりお祝い申し上げます。長きにわたりにカウンセラー養成に貢献されてきたCESCの功績を讃えるとともに、今後ますますのご発展を祈念しております。 最初に、私とCESCとの関わりについて書かせていただきます。私はイギリスのイーストアングリア大学大学院でパーソンセンタードのカウンセラートレーニングを終えて帰国した際に、修士論文のテーマとして「フォーカシング実践によるカウンセラー養成」を選びました。その時にフォーカシングを学ぶためにお世話になったのが、CESCでフォーカシングの指導を長年行っていた井上澄子さんでした。そして、井上さんからの紹介で、2004年の2月にCESC主催のフォーカシング合宿に参加したのが、私とCESCとの最初の出会いでした。 その後はCESCとの接点はなかったのですが、2019年に明治大学にて開催された第1回PCA協会設立を考える会に出席したことがきっかけで、笈田さんから「PCAの考え方を基にした人材を育てるための具体的なプログラムを展開していきたい」とお声掛けいただき、プログラム内容について一緒に検討を重ねてきました。そして、2023年度に開講するパーソンセンタード・カウンセラー・プラクティスコースに講師の一人として関わらせていただくこととなりました。私自身がイギリスで受けたパーソンセンタード・カウンセラーのトレーニング経験をこのような形で、日本で還元していく機会をいただいたことに、こころから感謝申し上げます。創立60年という歴史あるCESCの節目の時期に開講するプログラムに関わらせていただくことで、「ロジャーズとジェンドリン理論のPC/EAを発展させた統合的カウンセリング法」という専門性に特化した学びの提供に少しでも寄与していけたらと考えております。 末筆ではございますが、CESCの一層のご発展を祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。CESC創立60周年の祝辞

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