CESC 60周年記念誌「Jump to the furure!」
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11NPO法人カウンセリング教育サポートセンター理 事 藤井 由利 (地方自治体相談員) 私がCESCの前身、東京カウンセリング・スクールに出会ったのは、43年前です。横山教授について、ゼミの仲間と一緒にスクール通いを始めました。 あれからずっと、いろいろな立場でCESCに関わってきました。多くの著名な先生方の講義も受けてきました。就職し、子育てをし、再就職をし、児童福祉の厳しい現場で働きました。その中で、受講生、研究生、講師、ボランティア、理事、と立場は違えど、私の中のCESCは、変わらなかったように思います。対人援助の仕事をしながら自分自身と向かい合う、新たな発見をし、新しい出会いの場となってきました。たくさんの学び、多くの方々との出会い、集い、別れを重ねながら時が流れ、そして一昨年には繁田先生とのお別れも……。いつも、CESCに行けば誰かが待っていてくれる、話せる人がいる、何か得るものがある、どこか自分自身に気付けることがある、そんな場だったと思います。 時代や状況が変わっていく中で、ここまで、CESCを築き、支え、活き活きと繋げてこられた多くの方に、心から感謝申し上げます。CESCを育んできた力、それは繋がる、関わる、活かし合う人の力だと思います。そして、その力を社会と繋げていくNPOとしての役割も果たしてきたと思います。 これからは、さらにNPOとしての役割を拡げられるよう、繋がりを活かして還元していく視点を持ちながら、関わり続けたいと思います。カウンセリング、相談支援、セラピー、自己研鑽、育成、支援者支援、いくつもの視点からの役割を担っていく可能性が、CESCにはあると思っています。何かに関わりたい、自分を活かしたいと思う人のエネルギーが、形に変わって繋がっていくことが、CESCの力になっていくのではないかと思っています。 多くの方々と繋がる場になりますよう祈念し、60周年のお祝いの言葉とさせていただきます。60周年に寄せて、「繋がる」

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